就職や転職を考えた時、「雇用条件や環境を意識して求人を探したい」と、多くの人は思うはずです。
女性なら、将来結婚や出産などを考えると、育休の取得や職場復帰後の働き方など、会社のサポート体制が整った職種・職場を選びたいですね。
ファッション業界は女性にとって憧れの職種ですが、果たしてファッション業界は女性にとって働きやすい環境なのでしょうか？
ファッション業界の働き方と特徴について触れながら、なにを注視して職場を選ぶと働きやすい環境となるのかを紹介します。

ファッション業界から感じる女性の働きやすさ

働く女性にも魅力の多い環境と言えるファッション業界のメリットは、次の通りです。

女性としての感性が重要しされる環境で働くことができる

ファッション業界は、女性にターゲットを絞った企業も多くあり、こういった企業では女性の感性や経験、意見が重視されます。店舗のスタッフや本社のスタッフだけでなく、デザインから製造まで一貫して女性の人材を求められることが多いので、異性との交流によるストレスや不安を感じることは少なくなります。
また、女性の多い業界なので、キャリアのステップアップやライフイベントによる休職、復職の相談もしやすい環境と言えます。

独立を目指すこともできる

結婚や出産といったライフイベントで、企業に勤めながら働くことが難しくなった場合でも、これまで得たノウハウを生かして独立を目指すこともできる業界と言えます。
独立をすれば、在宅ワークで仕事をすることも可能になるので、仕事と家庭を両立したい人にとって、選択肢を増やすことができます。

自社ブランドの利用で安く服を購入できる

店舗で働くスタッフは、自社のアイテムを着て接客をすることがほとんどです。
シーズンに合わせた新作や店舗の在庫状況により、コーディネートを変える必要があるので、たくさんの服が必要となります。無料で支給されるケースはほとんどなく、購入する必要があるのですが、社内販売を利用することができます。そのため、一般に向けた販売価格よりも、安く購入することができます。仕事用としてはもちろん、私服として購入する時にも適応されるので、「自社のブランドが好き」「ファッションアイテムを集めたい」といった人は、流行の商品や気に入った商品を安く、そして早く手に入れられるのは、嬉しいポイントになると言えます。

女性が働きやすい環境の特徴

ファッション業界は、女性にとって働きやすい環境を整えられた業界と言えます。
しかし、勤めるお店や企業によって、働き方や待遇が変わってくるのも事実。働きやすい環境を探す際は、次のことを意識して企業を見ると、不一致を防ぐことができます。

福利厚生

一番に確認したいポイントは、福利厚生です。
求人を探す上で、給料を重視する人は多いかと思いますが、福利厚生をしっかり確認することは女性にとって大切です。
例えば、保険関係の充実度や健康診断の有無は、確認しておきたいポイントです。また、金銭に関わるものとしては、交通費の支給額や有給の制度、従業員割引の有無など。福利厚生がどの程度充実しているのか良く調べると、後から悩むリスクを減らすことができます。
長く務めることを考えたい場合は、金銭の補助、休暇の取得、健康やキャリアアップに関するサポートが充実した職場を選びたいですね。

ノルマの有無

ノルマについては、良く確認をしたいポイントです。
ファッション業界特有の確認ポイントですが、毎月個人に売り上げノルマを課され、クリアができなければペナルティが生じるという企業もあるそうです。
ノルマをクリアできなければ、金銭的な負担を感じることになります。また、クリアできたとしても、数字に追われるストレスは大きなものになります。数字を追い続ける環境に苦痛を感じる人は、ノルマがある職場を避けるよう意識しましょう。

社風が合っている

キラキラしたイメージのファッション業界ですが、雰囲気は企業によってさまざまです。
中には、体育会系のように売り上げをガツガツ取りにいくような企業もあれば、分析をしてコツコツと積み上げることを求められる文化的な企業もあります。おとなしい人が活発な職場を選んでしまうと、雰囲気についていけず居心地の悪さを感じてしまうこともあります。実際に店舗に足を運んで雰囲気をチェックしたり、ネット上の口コミや転職エージェントからの情報を参考にしたりしながら、職場選びを進めると良いでしょう。

ファッション業界で求められる力

 

女性にとって働きやすい環境が整ったファッション業界ですが、人気な職業ということもあり、職種によっては狭き門となります。そんなファッション業界で求められる人材は、次の通りです。

コミュニケーション能力が高い

コミュニケーション能力は、どの職種であっても重要視されるポイントです。
対お客様、対クライアント、対チームメンバ―など、人と接する機会が多い業界です。相手の意図を読み取る力があることや、説明や提案が丁寧で上手いことが求められます。

向上心がある

ファッション業界は流行り廃りが早いので、最新のトレンドを学び続けられる姿勢が大切です。自らで考え行動に移すことができる人が、流行を作る最前線で活躍できる人として評価されます。そのためには、服に関する知識をしっかり身に付けておく必要があります。
コーディネートの知識だけでなく、ビジネスとして企画の立て方から進行をするまでの構想力などが身についていると、さまざまな面でチャレンジにつなげることができます。
実践力を養えるファッション大学国際ファッション専門職大学では、企業や国際的な機関と連携し、企画の立ち上げから進行、販売に関する知識などをプロから直接学ぶことができます。実際のケースを想定して実践形式で学ぶので、本物の実践力が身につき、現場で求められる人材として活躍することができます。

ファッション業界は女性の働きやすい環境として、おすすめの環境です。
そんなファッション業界の中で、自身がより働きやすくなるよう求められる人材として力を付けてから業界を目指してみてはいかがでしょうか？